相手にいらっとした時
人間関係の中で、悲しくなること、いらっとすること、ありませんか。
ありますよねえ。誰だって。「何であんなひどいことすんねん!」とか「あれはないわ~」とか。
でもこれ、めちゃくちゃヒントなんですよ。自分をクリアにしていく上で…。
おっと、いきなり怪しい話にもっていってしまいました。まずは簡単に現象面からいくつか対処法をお知らせしますね。
その上で、関心のある方は、最後にその本当の意味を書きますので…勇気のある方だけ、読んでくださいね。
まず、これは誰でもできちゃう現象面的対応です。
1アンガーマネジメント
読んで字のごとく、怒りをコントロールする方法です。まずはトイレに行く、その場を離れる、深呼吸をするなどして視点を移しましょう。
そして、相手のルールを考える。
自分はこういう理由で怒っているけど、相手はどんな理由でそんなことをしたのだろう?
どんな親のもとに育ち、どんな価値観で育ったのか、そして、どんなルール、価値観を持つようになったのか想像してみてください。
もしかしたら、家で奥さんに出ていかれた後だったり、母が危篤だったりといっぱいいっぱいな事情を持たれているのかもしれません。自分の前にも同じようなトラブルのクレームを山ほど対処した人かもしれません。そうなると、同情できますよね。
さらに、
2ディソシエイト という方法もあります。
自分がその場で話している様子ではなく、まるで天井の方に幽霊になって浮かんで、自分と相手のやり取りを第三者として見ているように見るのです。箱からでて見てみるだけで、ふっと客観視できます。興奮してきたら、自分は今、当事者として見てるかな(アソシエイト)、第三者の目線で全体を眺めてるかな(ディソシエイト)と考えてみてくださいね。
またまた、
3 リフレーム という方法もあります。
効きますよ!!!
トイレに行って便座に腰かけたり、静かなところの椅子に一人腰かけたりしてください。
まずは悲しんだり怒りを体感します。めっちゃ味わいます。その上で、着ぐるみを脱ぐようにして、そこにその感情を持ってる自分を脱ぎ捨てて立って一歩前に出ます。
その場で2、3回ジャンプして、これまたディソシエイト。苦しんでた自分を脱ぎ捨てて払っていきます。そして、第三者として見ているような感覚にします。
そこから一歩前に出て、さっきのどよーんとした苦しんでいた自分が座ってた場所を見ます。
その椅子には、数分前に脱ぎ捨てたさっきの怒りや悲しみを抱えて苦しむ自分の脱け殻、残像があると見てください。
まず、どう思いますか?「うわーしんどそう」そんな風に他人事に見えたらディソシエイト成功です。
さらに一歩椅子から離れて前に進みましょう。
ここで「仮に今から10年時が経ったら」と仮定してみてください。そして、また椅子に残した脱け殻の自分のイメージを振りかえって見る。
「あーたいしたことないことで悩んでるな」「あれがあって苦しんだから、今、人の気持ちがわかる自分になれた。あのことが成長させてくれた」などと見えてくると思います。
さらに、また前を向いて、椅子から離れる方向にもう一歩…。そう、プラス10歳また年をとったと仮定してみてください。
さて、振りかえって椅子を見ましょう。「あんなこと気にしてるなんて…若い。本当にどーでもいいな」
そう思ってその場からすたすたと歩いて、爽やかに立ち去れることでしょう❗
だまされたと思ってやってみてくださいね。めちゃくちゃ効きますから。これ、NLPのリフレームです。
さて、あとは、
4 認知行動療法のコラム法もいいですね。
まず、今の気持ちをメモして、何点の気分か書きます。
そこに、でも、こんな考え方もできる、という違う考えを思い付くままにたくさん書きましょう。
例 無視された。イラつく20点➡
でも、もしかしたら自分の声が小さくて聞こえなかったのかも。相手は忙しかったのかも。
相手はお腹壊してて下痢だったのかも。などです。
➡そのあとの気分の変化をまた点数にします。
どうでもよくなったから70点とか。
書くことで整理されますね。
さてさて、あとは~恋人に別れを告げられた時とか、悲しいとき…
5 諸行無常を知る
仏教の般若心境を読むのもいいですよ。無という言葉が何度出ることか。そうよね~全ての人は死ぬし、誰も同じまま何てあり得ない…。四季は移ろうのに、どこかの季節に固執しては苦しい。人生の旅の中にはトンネルも絶景もある…。
キリスト教も言ってます。ニーバーの祈りで。
神よどうぞお与えください。
私に変えられないものを受け入れる落ち着きと
変えられるものを変える勇気を
そして、両者を見分ける知恵を。
まさに変えられないものはあるんですよね。それを受け入れる力を持ちましょう。
いろはにほへと、という古くから伝わる詩も歌詞の意味は同じです。
花の香りは残っても、もう散っている。この世に常なるものはないのに、浅き夢を見ているといった内容です。
この世は移り変わるのが常。それなのに、変わらないこと、執着を持つことで苦しくなります。持ちたくなりますけどね。ストーカーしたくなる人もいますよね。辛いですね。
でもそれは、自然と切り離された現代人が、この世は全て移り変わるという宇宙、自然の大法則を忘れかけているということなのでしょう。
思い出しましょう。
手放せば必ず、そこに次が入ります。
さてさて、さて、本丸です。
覚悟のある方だけ、以下はどうぞ。
※※※
ここまでは、いらっとしたときの対処法でした。
でもね、本当はその相手に出会ったら感謝、なんです。
相手は自分の鏡。その人に何か反応したということは、それはヒントなんです。
自分の中にあって、受け入れられず、埋めてきた部分がそこに現れるから、いらっとするんです。
真面目にと言われて育った人は、ルールを守らずに自由に振る舞う人にいらっとする。本当は自分もそんな風に傍若無人にしたいのを我慢しているから…。
どんどん主張して目立つ人がなんかむかつく…。それは自分も、本当はどんどん主張したいのに、我慢しているから。
子供の頃、本当は主張していたけど、まわりにうるさいと怒られて、静かでいた方がいいと思って我慢を始めたから…。過去の埋めた自分が「気付いて!!!」とサインを送っているんです。
だから、悲しくなるとき、いらっとする相手に会ったらチャンス。「自分の中の何が反応してる?」と心を見てください。
相手を責めたら、せっかくの気付きのチャンスを逃しちゃいますよ☆
気付けば、全て解決するーー。
NLP文章カウンセラー郁弥でした。
最後に、もし今死にたいほど苦しい方がお読みくださっていたら…
私もどん底からハッピーになりました。
みんな大丈夫。今、どうしても苦しいあなたも。
全て移り変わるのが世の常。おだやかな日々はまた必ず来ます。
だから、とりあえず美味しいものを食べて、自然の中で癒されて、たっぷり自分をいたわってあげてくださいね。