amanogawa777のブログ

NLP文章メンタルカウンセラー郁弥の徒然対処法

ランニングハイ 光と影

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Mr.Childrenの曲にランニングハイってありますよね。

郁弥は若い頃、新卒で就職した大手メーカーを「夢を追う」と言って1年で辞め、無職になり、偶然知り合った駅前の小さな花屋でアルバイトをしていたことがあります。

そのとき、花屋の店長がよくこの曲をかけていました。なぜだか、泣けました。

子供の頃から親に厳しくテストの点を指摘され、「優秀じゃなきゃいけない」、「頑張らないと愛されない」という価値基準(ビリーフ)を身に付けて郁弥は育っていました。

大学受験を頑張り、とりあえず将来やりたいことや、関心事よりも、「これだけ言われたんだから」と偏差値の高い大学を受験しました。何とか受かり、そのときは嬉しくても…結局すぐに苦しくなりました。

どうして頑張っても頑張っても、どんどん苦しくなるんだろう…?

 いつもそう感じていました。自分が何者かわからなくなっていきました。いつも焦っていて、息苦しかった。鎧を着ていました。

 卒業時にある大手メーカーに内定しました。まわりにはうらやましがる声もありました。でも本人は苦しかった。

 親は公務員か教師になりなさいとずっと言っていたので喜ばない。まわりの大人もそんなに誉めてくれない…。

 誉められることで愛されると誤解していた郁弥は、みんなに評価されない中、何がしたいのか分からなくなりました。

自分は一体どうしたいのか?

そして、昔抱いていた夢に向かって頑張れば、きっと輝くんだ、そして苦労して得たら幸せを感じるんだ、誉めてもらえるんだ、そう思って、メーカーを一年で辞め、また、走り出しました。

まわりから見ると幸せを棄てて、いつも苦しい方に走っていく人でした。

自分が幼少期、本当に苦しかったんでしょう。だから、無意識は苦しい状態を引き寄せ続けた。

親も忙しかったし、その上の親もそう育てるしかなかったのだから、だれも悪くはないんですよ。しょうがない。気付くための必然です。


でも、ずっと光に向かって、走っても、走っても、苦しかった。

 Mr.Childrenのランニングハイの歌詞の通り。仕組んだのは自分。死ぬまで走るのか?そう思っていました。



 そのあと、追っていた夢を郁弥は実現しました。そして、10年その世界で働きました。

 光だったその世界。でも、入ったら苦しかった。弱い自分が、強く見せるために鎧を着たくて選んだ世界でした。

 またここでも光を得たのにすぐに影に追い付かれた。

 ウサギはウサギ本来の良さがあるのに、ライオンに憧れて必死で筋トレし、だんだん肉離れを起こして体を壊し、ウサギの良さだった柔らかさや、温かさを失っていきました。

 光を追って走っても、実現しても、苦しみが消えなかった。

なぜか。

それは、影から生まれた光だったから。


まさにそれが、ランニングハイに陥る罠。

 自分が空虚感から逃げて、強くなろうとして武器ばかり選んできたから、本来の自分をすっかりおいてけぼりにしてしまっていた。

 自分の不安、弱さ、怖さから生まれた光、願望は達成しても、まだ影が自分の中にあるかぎり、「もっともっと」、「ここじゃない、ここじゃない」と無意識が探して走り続けることになる。

息絶える前まで。ネズミが小屋の中でループを走るように。光を求め続けて。

郁弥はある意味で、一度息絶えた。もう、体と心が持たなくなった。

そんなとき、さまざまなものを学び考え、分析した。そして、ある人が教えるNLPに出会った。

幼虫がサナギになり、中でどろどろに溶けて一度死に、再び蝶になって殻を破るように、壁を破って生きる道を選択できた。

そうなると、それまで経験していた全ての苦しみが必然だったとわかる。

理解するためだった。この世の仕組みと人間を。


だから私も今、どこかで苦しんでいる人のために、書いて届けたい。

あなたが今、光と影の中にいるかぎり、あなたのランニングハイは、とまりません。


死ぬまで走るのも悪くない。

でも、もう、走れないなら…

自分の影を見に行こう。

一緒に。

その埋めてきた自分、弱い自分、嫌いだって受け入れなかった自分を受け入れに行こう。掘り起こして抱きしめに、行こう。

だって、それも良さだもの、あなただもの。世界に1つだけの。本当に同じ人は世界中どこにもいないんだよ?

そして、影を受け入れたら、まやかしの光も消える。

そのとき、本当におだやかな境地になる。光と影が消える。そして、本来の自分にかえる。


つい、身の上話をしてしまったNLP文章メンタルカウンセラー郁弥でした。(^-^ゞ